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遁甲要素は空から降って来る〜遁甲原理


 

 昔は兵学の一部でもあり、日本の兵法家・軍師が学ぶことも多かった方位術の奇門遁甲は、3次元の立体解析幾何学の要因を持ち、3次元を行動する人間や生物に作用する自然現象に基づく運命学です。

 この点、気学は地磁気を原理としており、大地・地球自体の自然現象に基づいていますが、太陽の地球に対する影響を考慮に入れていないとも言えます。

 命理学の公理として、「太陽と地球の相関関係における個人の対応である」と定義した賢明な先人がおられましたが、その公理は奇門遁甲にもそのまま適用されます。

 地球上の人間や他の動植物は、常時太陽風の影響下にあり、時折他の天体からの宇宙線の影響も受けて生きています。太陽風や宇宙線にはプラズマなどの半物質が含まれており、その人体に対する影響で体質の変化や気質・気分ひいては思想・心情の変化、さらには健康や運気の変化が生じるものです。

 これにはもとより、出生時と出生地に基づく命運の影響の方がずっと大きいものですが、先天的な命運も、出生時における太陽風の影響で各人固有の鋳型にはめられて一生の運勢傾向の刷り込みを受けるものです。(それ以外に潜在的に過去世のカルマを持つ)

 人間を仮に導体にたとえますと、各人固有の特性によりプラズマの特定元素に特に反応しやすかったりし、健康や運気に変化が出ます。また、出生後の大気中のプラズマの影響により、もともと良導体だった人が不良導体に変化することもあります。それが凶相地・凶相家屋に住むことや凶方移転による「毒入れ」に相当します。

 不良導体になった場合、吉方使用や漢方薬の継続使用により毒出しをしない限り、本来的な吉方効果を得ることは出来ません。漢方薬に関してはお(於に病だれ)血の治療薬を服用することになります。

 この点、せっぱつまった駆け込みの鑑定依頼をされる方が少なくないのですが、中には手遅れで当面の事案には間に合わない場合も残念ながらございます。その場合も気長に一からやり直す気があれば、急がば回れで、毒出しを完了してから吉方効果を大いに経験することが出来ます。

 したがって、オーディオ音源と電気信号の比ゆで遁甲原理を説明する人もいますが、プラズマであるという原理を理解していないと言えましょう。

 奇門遁甲の最小時間単位は、2時間毎の陰陽遁局と干支九宮であり、それ未満の細分化は、研究家が色々試みてはいるものの、全く成功してはいません。したがって、2時間毎に変化するプラズマ=遁甲要素の人体に与える影響を事前に予知し、その時間帯で行動スイッチを入れて先天命に適した薬効を受けるのが、奇門遁甲による大気造命というものです。


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