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随  筆


   最近購入し、現在読んでいる本に、「活解奇門遁甲」(張昭 著)がある。
 台湾書なので、中国語を知らない私は漢文訓読のつもりで読むしかないが、平易な漢文なので、漢和辞典を引かなくとも、おおよその意味は伝わってくる。
 著者は、三国志の呉の名参謀と同じ名前であり、本名なのか筆名なのか不明である。哲学的タッチで書かれているが、神仙的要素は感じられず、合理的ですっきりしている。
 実は超神節気について異説がないか調べるために購入したのだが、装丁も香港本的で派手だし、羅盤風の遁甲盤が付属しているので、おまけつきである。その上、定価1200元を999元に値引きしているので、商売上手である。
 さて、遁甲には大別して公教偽伝と秘教真伝があると、内藤文穏氏は最近の著書(平成7年)で言われている。張昭氏も、私は密教は知らず、顕教のみであると、正直に言っている。勿論、自分の最高の奥義は、誰でも本に書きづらいので、出ていないと思われる。
 最近の台湾の遁甲の実情を知る上でも、役に立つ参考書である。(展望出版社 一万円)
(2000/2/11記)
 

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