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方位入門講座 IV: 奇門遁甲をひとことで言うと


   『三国志』の諸葛孔明が使ったとされる中国独特の方術です。
 現存する最古の文献は、北宋の時代(10C)の『煙波釣叟歌』という古文書です。
 原典はそれ以外にもありますが、成立年代が確実なのは上記文献です。
 奇門遁甲という方位術は、解釈の微妙な差異を含めれば、流派は無数にあり、全てを把握している人は専門家であっても誰もいないというのが実情です。
 但し、大雑把に言って「符使式」、「旋式」が割と有名です。現在日本ではほとんどが符使式です。
 写真は、符使式の中の72局盤の1例です。奇門遁甲には1080局、72局、その他の局数体系を持ったものがありますが、72局盤は家宅風水を看ることも出来るので、「奇門派風水」と呼ばれる場合もあります。


 写真をご覧になると外側から2番目の層に「未」「坤」「申」その他、各15度、24種類の方位区分が記されています。これは風水の方位区分です。風水の「羅盤」に似た「ミニ羅盤」と言えるものです。
 これをどう使うかといいますと、時刻で干支、局数というものを出して盤を回転させて調整します。それにより、開運のための方位を割り出す、というものです。
(2014/12/12記)
 

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