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方位入門講座 I: 気学と奇門遁甲


   運命学には非常に多くの種類がありますが、東洋系では山医命卜相という五術の分類が的確で便利なものです。ただこれは中国におけるもので、日本の占いとは根本思想が異なる部分があります。
 中国人と日本人とでは死生観が異なり、前者が宿命的・先天的であるのに対し、後者は後天的です。つまり日本人は後天的に何でも変えて行けるという考えを持つ人が多いのですが、中国人は宿命の厳しさを強調します。
 この辺から本題に入りますが、開運のための方位学は、五術の卜に該当します。日本の方位学は、大きく分けて気学と奇門遁甲に二大別されます。
 気学は「年度版○○暦」に載っている方位盤の図がこれであると思って頂いてまず間違いありません。多くの書店に置いてある方位占いの本は気学が全てと言って過言ではありません。
 気学の特徴は、簡単で誰にもわかりやすいことです。
 これに対し、奇門遁甲は兵法で、複雑でわかりにくいものです。
 私の気学との出会いは、昭和46年発行光文社刊「方位学入門」高木彬光著を読んだことです。
 この本は絶版になりましたが、現在東洋書院から復刻版が出ています。しかし、内容はかなり大衆受けを狙った俗悪なものです。それというのも、文章自体は真面目なタッチで書かれているのですが、残念なことに挿画(イラスト)が水商売系を連想させるものだったからです。
 さて、これが実際にどの程度当たるものか、と言えば、「そこそこ」であると言わざるを得ません。奇門遁甲の方が実際に的中しますが、それはとりあえず措いて置き、しばらく気学の話を続けようと思います。
  (2014/11/25記)
 

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