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年の境界は小寒


   年境は日本の多数説では周知の通り「立春」ですが、台湾の呉俊民先生が1982年に出版した『命理新論実例』において年柱干支が更換するのは「冬至」であるという説を初めて唱えました。
 しかし、日本や中国本土よりも低緯度地方である台湾ではこの説が適合しているということです。
 私の実験では日本生まれの方の命は概ね「小寒」を年境とすると現実に適合するので、基本的に小寒説です。ただこれは八字命理学の場合であり、奇門命理では立春が年境になります。
 そのように術によって違って来るものであり、決して普遍的に妥当する「暦のシステム」が存在するわけではありません。太陰太陽暦にしても太陽暦にしても、閏の調整でもっている代物であり、いずれも近似値に過ぎません。その意味で暦のシステムはどれを採用する場合も精度は五十歩百歩です。
 武田考玄氏の緯度調候説は、もっと精彩であり、著書を読んだ事もなく悪口を言っている人間もいます。人格の未熟さを感じます。
 スパイまがいの某客は立春だと思いこみ、メールで私の鑑定を攻撃したが、無知を露呈しました。他の先生を信奉していると言っていましたが、顔型の鑑定に拘泥するなど、ちょっと偏見の強さを感じました。
 緯度調候説は暦のシステムとは別の視点です。
 過去に鮑黎明さんも『中国命理枢要』で出生時の天候によって命式の喜忌が変化する例に言及していますが、出生地の出生時における「気温」が決め手となります。
  (2014/11/20記)
 

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